自動車用語

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作成日: 23/08/04

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更新日23/08/04

【用語集】クリーンディーゼル

01. クリーンディーゼルとは?

そもそもディーゼルエンジンとは、ガソリンの代わりに軽油を使用するエンジンで、燃料費が安く、低回転でも高い出力ができることから、大型の車に多く採用されていました。しかし、排気ガスによる大気汚染や騒音などが問題となり、「ディーゼル社規制条例」が制定されました。

これを受け、燃料を完全燃焼に近づけ、粒子状物質や窒素酸化物の排出量減らしたエンジンが「クリーンディーゼル」です。コモンレールシステムという燃料噴射システムを採用したことで、燃料を完全燃焼に近づけ、有害物質を含む排気ガスの排出を抑えることが可能になったのです。
さらに、ディーゼルエンジンよりも振動や騒音が少なく、乗り心地や使い心地がよいのも特徴です。

02. クリーンディーゼルのメリット・デメリット

〈クリーンディーゼルのメリット〉

●燃料費が安い

クリーンディーゼルに使われる軽油は、ガソリンよりも燃料単価が安く低コストです。また、燃費性能もガソリンよりも2~3割程度よいとされています。

●加速性能が高い

軽油はガソリンよりも燃焼エネルギーが大きいため、低回転から大きなトルクを生み出せます。力強い走りはもちろん、低速からの加速や坂道での発進もスムーズになります。

●エンジンの耐久性が高い

クリーンディーゼルは燃料の燃焼方法がガソリンと異なるため、エンジンの作りが強固で耐久性に優れています。

〈クリーンディーゼルのデメリット〉

●メンテナンスに費用がかかる

クリーンディーゼルは、ガソリンに比べてオイル交換の期間が短く、オイルも高額のため費用がかかります。また、有害物質を除去するDPFやフィルター内を浄化するアドブルーが使用されており、定期的なメンテナンスも必要です。

●寒冷地での注意

軽油はガソリンより粘度が高いため、温度の低下によって凍結する可能性があります。寒冷地に行く場合には、添加物の入った軽油を給油する必要があります。

03. クリーンディーゼルのこれから

●エコカー減税

クリーンディーゼルは、国の基準を満たしたものがエコカー減税の対象になっています。現在の制度は2023年4月末までがエコカー減税の対象外とされていましたが、2023年末まで基準を据え置き、制度を3年間延長するという予定になっています。

●脱炭素に向けた取り組み

ガソリン車も含め、世界的にも廃止が進むことが予想されています。2025年にはノルウェーが、2035年にはEUがガソリンおよびディーゼル車の新車販売を禁止する予定です。日本では2030年代半ばまでに、新車の販売を電動車100%にする措置を講じています。また、2050年には自動車の生産、利用、廃棄を通じたCO2ゼロをめざしており、2050年以降は電気自動車以外の自動車には乗れなくなる可能性があります。

04. 代表的なクリーンディーゼル車

マツダ/CX-8

ステーションワゴンの人気モデル?マツダ/CX-8

実用燃費と環境性能の向上、力強さ、静粛性を実現したクリーンディーゼルエンジンを採用しています。豊かなトルクによる扱いやすさ、高回転からでもスムーズに加速できる高出力を実現し、パワフルな走りを提供します。SUVでフラッグシップと位置付けられており、パワフルさを活かし総重量750㎏以下のトレーラーの牽引にも対応しています。

トヨタ/ランドクルーザープラド

ステーションワゴンの人気モデル?トヨタ/ランドクルーザープラド

排出ガスのクリーン化と高燃費性能を両立したディーゼルエンジンに水冷式インタークーラーとターボチャージャーを搭載しています。パワフルかつトルクフルのパワートレインを採用し、アウトドアシーンの走破性から高速道路での快適な加速感が実現しています。

日産/エクストレイル

ステーションワゴンの人気モデル?日産/エクストレイル

2022年に新型が登場しています。人の感覚を超える制御速度で精緻に駆動力を制御し、パワフルでなめらかな加速力と高い静粛性を実現します。VCターボと新世代e-POWERを搭載し、低燃費かつ高性能な車になっています。

三菱/デリカD:5

オフロードやアウトドアを強く意識したミニバンです。路面状態や運転条件に合わせた走りができる3つのドライブモード機能があり、快適な走りができます。エンジンには2.2コモンレール式DI-D、クリーンディーゼルターボエンジンを採用し、力強い加速、思うままに反応する高いレスポンスが実現されています。

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