【用語集】ステーションワゴン

高い走行性能と快適性

ステーションワゴンはセダンと同等の車高なので、重心が低く安定した走行が可能です。特にオンロードで高い走行性能を発揮します。車高が低いため、長時間の走行でも車酔いしにくく、快適なドライブが楽しめます。

大容量の積載性

積載性に優れたスペースがあることもステーションワゴンの大きな特長といえます。買い物や旅行など、荷物が多い移動に便利なだけでなく、ミニバンなどに比べて車高が低いので、荷物の積み下ろしが容易です。

燃費のよさ

ミニバンやSUVに比べて車重が軽いこと、車高が低く空気抵抗が少ないことから低燃費につながっています。

立体駐車場に止めやすいサイズ感

立体駐車場は車種によって車高がネックとなり、駐車できないケースがあります。しかし、セダンをベースとしたステーションワゴンは車高が低く、立体駐車場でも利用できると言った利便性にも優れています。

ステーションワゴンと比較される車種として、ミニバンやSUVが挙げられます。それぞれ以下のような違いがあります。

ミニバンとの違い

ミニバンは3列シートを備えたワゴンタイプの車で、乗車定員7〜8名という大人数の乗車が可能です。商用目的のバンを家庭用の乗用車として乗車性を重視して開発されました。車高は高めで、広く快適な室内空間が確保されています。ミニバンには主にスライドドアが採用され、使い勝手の良さからファミリーや子育て中の女性からも人気です。
ステーションワゴンと比べると、比較的車体が大きく車重が重いため燃費性能が低くなります。サイズによっては狭い路地を走行しにくい、運転席の乗り降りがしにくいといったデメリットもあります。

SUVとの違い

SUVはSport Utility Vehicle（スポーツ・ユーティリティ・ビークル）を略したもので、スポーツやレジャーなどに適した装備を備えています。車高や最低地上高が高く、車体に厚みがあり、雪道やオフロードなどの走行性に優れています。積載性やデザイン性が高く、シートアレンジが容易な車種などもあり、ミニバン同様人気のある車です。
ステーションワゴンと比べると、車高があるため視界がよく運転しやすい反面、カーブなどの揺れ幅が大きく、操作性の面では若干劣ります。また車両価格やランニングコストが高めになるというデメリットがあります。

国内メーカーの人気ステーションワゴン3車種を紹介します。

トヨタ／カローラ ツーリング

2019年に12代目となるカローラの発売と同時にデビューし、2022年10月のマイナーチェンジを経て、先進安全装備「Toyota Safety Sense」に最新の予防安全パッケージや新機能が追加されました。
グレードは充実した装備の最上位モデル「W×B」、燃費と装備のバランスが取れた「G」、スタンダードクラス「X」の3タイプで、それぞれハイブリッド2WD・ハイブリッドE-Four・ガゾリン2WDがラインナップされています。

スバル／レヴォーグ

2020年10月に発売された2代目が現行モデルです。先進安全装備「アイサイト」が搭載され、ハンズフリー運転が可能な「アイサイトX」を標準装備したグレードもあります。
2021年には2.4L直噴ターボエンジンを搭載したモデルも登場しました。
グレードはハイハイグレードモデル「GT-H」、スタンダードモデル「GT」、スポーツモデル「STI Sport」、スポーツモデルに2.4L直噴ターボエンジンを搭載した「STI Sport R」の4種類。それぞれにアイサイトXを標準装備した「EX」グレードもあります。

マツダ／マツダ6ワゴン

2019年7月に前身のアテンザから車名変更が行われたマツダ唯一のステーションワゴンです。2022年12月の改良では、初代アテンザの発売から20周年を記念し、特別仕様車「XD 20th Anniversary Edition」と新機種「Sports Appearance」が追加されました。
グレードはガゾリンエンジンとディーゼルエンジンそれぞれ3タイプ。
上位モデル「25S（XD）L Package」、スポーツモデル「25S（XD）Sports Appearance」、ベースモデル「20S（XD）」があり、ガソリンは2WDのみ、ディーゼルはXDを除いて4WDが用意されています。