自動車用語

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作成日: 23/08/04

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更新日23/08/04

【用語集】ワンボックスカー

01. ワンボックスカーとは?

ワンボックスカーとは、エンジンルームと居室・荷室が、1つの箱型になっているため、「ワンボックスカー(1BOXカー)」と呼ばれています。ボンネットやトランクルームがなく、後部の貨物スペースが広くなっており、優れた積載性が特徴です。
エンジンは運転席の下に配置され、車内の広さを最大限に活かしているため、事業用の車として利用されることが多いですが、最近ではレジャーやアウトドアなどでも便利だと、ファミリー層やアウトドア派の人にも人気が高まっています。

代表的なワンボックスカーとしては、世界的に人気のトヨタハイエース、インテリジェンスシステムを装備している日産キャラバン、ターボチャージャーを搭載するスズキエブリィなどがあります。

ワンボックスカーとは?トヨタ/ハイエース ワゴン
トヨタ/ハイエース ワゴン

02. ワンボックスカーのメリット・デメリット

〈ワンボックスカーのメリット〉

●アウトドアやレジャーなどに便利

ワンボックスカーは車内スペースを広く使えるので、キャンプ用品や釣り道具などかさばる荷物も楽々収納できます。ベビーカーも積めて、後部座席に座っている子どもの世話などもしやすいため、小さい子どものいる方にもおすすめの車種と言えるでしょう。シートを倒せば、家族で車中泊できるほどの広さで、ベッドシステムを設置するなどのアレンジもでき、費用を抑えたアウトドア・レジャー活動が可能です。

●事業者用の車としても最適

ワンボックスカーは積載性に優れているので、建設現場などの工事を請け負う事業者が荷物の運搬用に利用しています。工具だけでなく、現場で使う資材なども載せるなら、ワンボックスカーがおすすめです。ハイエースやキャラバンなら、大人数の移動や大容量の荷物を運ぶことができます。

●視界がよく運転がしやすい

ワンボックスカーは運転席の位置が高く、ボンネットを持たないため視界がよく、車両感覚がつかみやすいため、運転しやすい車種と言えるでしょう。ミニバンやSUVより大きい車種ですが、他の車種より楽に運転することができます。

〈ワンボックスカーのデメリット〉

●快適性は低い

ワンボックスカーは、ミニバンやSUVとくらべると車内の快適性があまり高くありません。運転席の下にエンジンがあるため、車内の騒音や振動が他の車種より大きく、さらに運転席の位置が高いため、急カーブではドライバーの体が横に強く振られることもあります。

●後輪が空転や死角に注意

ワンボックスカーはボディが長く、かつ車体後部が軽い構造になっています。FR(ボディの前にエンジンを置き、後輪を駆動する方式)のため、走行場所によっては後輪が空転することがあります。上り坂での急カーブや雪道などは注意したほうがいいでしょう。また、車高が高い分、後方や下部に死角が生まれがちなので、ミラーをよく確認することも必要です。

03. ワンボックスカーとミニバンの違い

ワンボックスカーとよく似た車種に「ミニバン」があります。それぞれの特徴と違いについて説明します。

●車体構成の違い

ワンボックスカーとミニバンは、どちらも積載性が優れていて、車内スペースが広い車種です。ワンボックスカーのエンジンルームは運転席の下部に搭載されていますが、ミニバンは独立したエンジンルームがあるため、ツーボックスカーに分類されます。

●エンジン位置と駆動方式

ワンボックスカーのエンジンは運転席の下に搭載されています。エンジンは動力を車両後部に伝えやすいため縦置きで、基本的な駆動方式はFR(後輪駆動)です。ミニバンのエンジンはボンネット内に搭載されており、駆動方式は一般的な乗用車のFF(前輪駆動)です。

●運転席の位置と運転感覚

ワンボックスカーではミニバンより運転する人の視点が高くなります。また、ボンネットを持つミニバンに比べ、ワンボックスカーの運転席位置は車体に対してフロント寄りです。そのため、ワンボックスカーとミニバンの運転感覚は少し違うと感じるでしょう。ほかの乗用車と変わらない感覚で乗れるミニバンに対して、ワンボックスカーの運転感覚はトラックなどに近く、狭い路地や交差点での曲がり方には慣れが必要です。

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