今回取り上げるのは、トヨタのミニバン「ヴォクシー」。カッコよくて個性的なスタイルが、子育て世代を中心に人気の車種です。2022年に新型も登場したヴォクシーの魅力について解説します。
01. トヨタヴォクシーとは？
2001年かつてトヨタが販売していたミニバン「ライトエースノア」の後継車として、ヴォクシーは登場しました。初代のキャッチフレーズは「I am a father.」。さまざまな人気歌手や俳優を起用しながら、父親・息子・母親・娘、と親子の絆を意識したCMは現在に至るまで一貫しています。
語感がよく覚えやすいヴォクシーという名前は、英語のVOX（言葉・声）とBOXY（箱型）を組み合わせた造語です。若々しい響きがあることもネーミングの理由でした。
その後2007年と2014年にフルモデルチェンジし、それぞれ2代目と3代目が登場。そして現在は2022年に兄弟車の「ノア」とともにフルモデルチェンジした4代目が販売されています。
基本性能と商品力の大幅な向上をめざす「TNGA（トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー）」に基づくプラットフォームを採用。「より快適に、より便利に、より安心な」ミニバンへと進化しています。
02. ヴォクシーの特徴
一目でヴォクシーとわかる
ヴォクシーは、一目でヴォクシーとわかる個性を備えています。新型ヴォクシーはシャープなポジションランプ、大きく開いたグリルなど、フロントデザインが特に印象深く、リアもフロントと同じく横のラインが美しいデザインになっています。 また室内も、見晴らしのよいコックピット、ゆったりくつろげるシートなど、運転する人にも乗る人にも心地よい空間になっています。
ハイブリッドシステムを全面刷新
ヴォクシーの最大の魅力はハイブリッドシステムにあるとも言えます。新型ヴォクシーでは第5世代に進化したTHS（トヨタ・ハイブリッドシステム）へと全面刷新。これにより走りの性能や燃費が向上し、さらに優れた環境性能も実現しました。とりわけクラストップレベルの低燃費には注目したいところです。
運転に集中できるドライバーズ空間
ドライバーズ空間は、見通しのよい視界と視線移動に配慮されたレイアウトになっています。視認性に優れたメーターを搭載しており、ディスプレイオーディオなどと連携することで、必要な情報を最小限の視線移動で確認することができます。運転にしっかり集中できる環境ですね。
新型は安全性能も最新
新型ヴォクシーには、トヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」の最新版が搭載されています。歩行者や自転車をレーダーとカメラで検出したり、衝突回避または被害軽減をサポートしたり、追従走行を支援することでロングドライブにおける運転者の負担を軽減したりと、さまざまな機能が付いています。
「Hey,トヨタ」でナビと会話
目的地の設定、パワーウィンドウの操作、エアコンの調整などは、ナビと会話するだけでOK。「Hey,トヨタ」と呼びかければ音声認識がスタートします。「Hey,トヨタ。窓を開けて」「Hey,トヨタ。エアコンを26度にして」といった感じで、とても快適です。ドライブがますます楽しくなりそうですね。
※コネクティッドナビの契約が必要です。一部機能は契約の有無にかかわらず利用できます。
03. ほかの車種との比較
ヴォクシーの最大の“ライバル”は兄弟車のノアですが、両者は基本構造が同じです。違っているのは外観などのデザインなので、決め手は好みの問題ということになるでしょう。スタイリッシュでカッコいいデザインが好きな方には、ヴォクシーのほうがおすすめです。
他社メーカーの車種でライバルと言えるのは、同じくファミリー向けミニバンとして人気が高いホンダの「ステップワゴン」、日産の「セレナ」などです。ステップワゴンも2022年に新型が発売されたばかりで、根強い人気を誇ります。内装の質感についてはノア／ヴォクシーのほうが上質な印象ですが、居住性については3列目シートなどを比べてみるとステップワゴンのほうがやや広いようです。
セレナも同じく広さをアピールしていますが、現行モデルは2016年の発売。どうしても他社メーカーの新型と比べると、安全性能・走行性能などで差がついている感は否めません。しかしそのぶん価格ではグッとお得感があります。
一口にファミリー向けミニバンと言っても個性はそれぞれに異なります。自分に合ったものを選びましょう。
04. 中古車オークションでの価格
調査中
05. ヴォクシーに関するQ&A
最後に、ヴォクシーに関する基本情報を押さえておきましょう。
Q. ヴォクシーのグレードと価格は？
A. ハイブリッド
| グレード | メーカー希望小売価格（税込） | |
|---|---|---|
| 2WD | E-Four | |
| HYBRID S-G（7人乗り） | 3,440,000円 | 3,660,000円 |
| HYBRID S-G（8人乗り） | 3,440,000円 | |
| HYBRID S-Z（7人乗り） | 3,740,000円 | 3,960,000円 |
ガソリン
| グレード | メーカー希望小売価格（税込） | |
|---|---|---|
| 2WD | 4WD | |
| S-G(7人乗り・8人乗り) | 3,090,000円 | 3,288,000円 |
| S-Z | 3,390,000円 | 3,588,000円 |
Q. ヴォクシーのサイズは？
A.
車両サイズは全長4,695mm、全幅1,730mm、全高1,895mm（2WD）・1,925mm（4WD）です。
室内サイズは長2,805mm、幅1,470mm、高1,405mmです。
Q. ヴォクシーの燃費は？
A. ハイブリッド
| グレード | WLTCモード | |
|---|---|---|
| 2WD | E-Four | |
| HYBRID S-G（7人乗り） | 23.0km/L | 22.0km/L |
| HYBRID S-G（8人乗り） | 23.0km/L | |
| HYBRID S-Z（7人乗り） | 23.0km/L | 22.0km/L |
ガソリン
| グレード | WLTCモード | |
|---|---|---|
| 2WD | 4WD | |
| 全グレード | 15.0km/L | 14.3km/L |
Q. おすすめのグレードは？
A. ヴォクシーでおすすめのグレードは「S-Z」または「HYBRID S-Z」です。ベーシックな「S-G」でも装備は充実していますが、さらに両側パワースライド、運転席および助手席の温熱シートなどの快適装備が追加されています。
「S-Z」です。また、「HYBRID S-Z」は非常時給電システムが搭載されたアクセサリーコンセントが標準装備されています。アウトドアなどのレジャーに加え、停電や災害時などに役立つ装備といえるでしょう。
06. まとめ
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