今回ご紹介するのは、日産のハッチバック型のコンパクトカー「ノート」。電動ドライブならではの滑らかな走りで注目を集めており、日産の世界戦略車の一つに位置付けられています。その人気の理由を解説いたします。
01. 日産ノートとは?
ノートは、ゆったりした室内空間を持つ日産待望のコンパクトカーとして2004年に誕生しました。ノート(NOTE)とは、ノートブックと音、音符の意味と掛けたネーミングです。普段の何げない音、日々をリズミカルに楽しむ音符、そんな毎日のことを書き留めておくノートという意味を重ねることで、使う人の暮らしの一部になって欲しいという開発者の願いを込めたようです。
初代E11型は2004年の開発で、2005年に国内でリリースされ、同年の「グッドデザイン賞」を受賞しました。2006年にはイギリスでヨーロッパ仕様の開発が開始され、ロシアを含むヨーロッパ各国で販売をスタートしています。
2代目E12型は2012年にリリースされました。開発責任者は水口美絵氏で、女性の開発責任者は国内の自動車メーカーでは初めてとなります。2016年にはマイナーチェンジを行い、300万円以下のコンパクトカーでは世界初、電力でモーターを駆動して走行するシリーズ方式ハイブリッドシステムを採用したe-POWER搭載車が加わりました。同年11月にはすべての車種の販売台数で国内1位を記録しています。2代目からカスタムモデルの「ノート・オーテック」(NOTE AUTECH)も加わっています。
2020年にリリースされた3代目のE13型は、パワートレインをe-POWERのみに絞っており、国内では日産キックスに次ぐ2番目のe-POWER専用車種となりました。2代目に比べて小型・軽量化し、エンジン効率も向上。世界初となる制御システムも搭載した優れたモデルとなっています。3代目からは上位車種である「ノート・オーラ」(NOTE AURA)も加わりました。
02. ノートの特徴
進化した第2世代e-POWERを搭載
ノートは、力強さ、滑らかさ、静かさすべてにおいて、一歩も二歩も進んだ走行性が実現しました。
モーター出力とトルクの向上により、発信や追い越しでは力強い走りを体感できます。また、減速性能をチューニングしているため、アクセルペダルだけでなめらかに加速・減速することができます。ロードノイズの大きなタイミングでエンジンを始動し、それ以外は始動を抑えることにより、静かさをアップさせています。
チャージモードとマナーモードで静粛性を実現
さらに、「チャージモード」と「マナーモード」を使い分けることで、静粛性をさらに高めることができます。「チャージモード」のスイッチを押してバッテリー残量を増やしておき、早朝や深夜などには「マナーモード」に切り替えれば、極力発電用エンジンの作動を抑えることができ、静寂な走行を実現します。
安心・安全を約束する全方位運転支援システム
日産の自慢が「360°セーフティアシスト」。全方位の安全性を確かめながら、快適な運転を支援します。また、ハンドルやアクセル、ブレーキの操作を車本体がアシストするため、車線の中央走行や車間距離を長時間に渡って保つことができます。ドライバーの注意力が低下すると休憩を提案する「ふらつき警報」もあります。
収納スペースもしっかり確保
前席中央に伸びる大型センターコンソールのフロントセンターアームレスト下に、しっかりした収納スペースを確保しました。積み込みやすいラゲッジルームもあります。開口部が大きくとられているため、スーツケースやベビーカー、ゴルフバッグなどが余裕で詰め込めます。
助手席回転シートでスマートに乗降
架装オプションで便利な「助手席回転シート」を装備できます。簡単な手動操作でシートが45度滑らかに回転し、スマートに乗降することができます。体の不自由な方、お子様やお年寄り、大切な方のおもてなしに最適です。
03. ほかの車種との比較
ノートと似た車種についても検討したいという方も多いと思われます。ノートのほかにはホンダの「フィット」やトヨタの「ヤリス」が、コンパクトカーの分野で高い評価を得ているようです。
比較検討する材料としては、以下のような項目が挙げられます。
- 値段
- 走行性
- 乗り心地
- グレード感
- 安全性
この中で最も売れているのはトヨタというブランド力があるヤリスですが、後室や荷室が狭く、家族でゆったり使いたいと思うなら、ノートやフィットを選ぶ方が良いようです。
フィットにはハイブリッドとガソリン車がありますが、すべてのグレードでハイブリッドのe-POWERを搭載しているので、やはりノートの方が値段はやや高めです。しかも、ヤリスやフィットに比べて、ノートはオプション設定が多くなっています。
オプションを加えるとさらに高めになってしまうのに、ヤリスやフィットに劣らず人気を集めている理由はその乗り心地の良さにあります。動力性能が高く、アクセルペダルを踏むと、スピードを一気に上昇させることができます。走行安定性も十分で、カーブを大きく曲がっても車内が揺れることはありません。常に柔軟にゆったりと動き、乗り心地は快適で、重厚感もあります。
ノートとフィットはほぼ同じ大きさで、室内も同程度の広さですが、シャープなデザインのためか、ノートの方が大きく見えることも特徴です。内装にも重厚感があり、見た目のグレード感で選ぶ場合も、ノートの方が少し有利なようです。ノートは、自動車安全性能JNCAP最高評価「ファイブスター」を獲得しており、安全性でも軍配が上がります。走行性、グレード感、安全性で選ぶならノートだと言えるでしょう。
04. 最近のオークションでの価格
調査中
05. ノートに関するQ&A
Q. ノートのグレードと価格は?
A.
グレード | メーカー希望小売価格(税込) | |
---|---|---|
2WD | 4WD | |
X(X FOUR) | 2,249,500円 | 2,508,000円 |
AUTECH(AUTECH FOUR) | 2,592,700円 | 2,851,200円 |
AUTECH CROSSOVER (AUTECH CROSSOVER FOUR) |
2,625,700円 | 2,884,200円 |
AUTECH CROSSOVER +Active (AUTECH CROSSOVER FOUR +Active) |
2,669,700円 | 2,928,200円 |
Q. ノートのサイズは?
A.
車両サイズは全長4,045mm、全幅1,695mm、全高1,520mmです。
室内サイズは長2,580mm、幅1,425mm、高1,240mmです。
Q. ノートの燃費は?
A.
WLTCモード:28.4 km/L(2WD)、23.8km/L(4WD)です。
Q. おすすめのグレードは?
A.
ファミリーカーとしてお薦めなのが「X」、あるいは4WDの「X FOUR」です。高い走行性にも関わらず、驚くほど車内が静かなのでご家族の会話も弾むことでしょう。同一車線を走っている時に、ハンドル、アクセル、ブレーキをシステムが自動制御し、運転をアシストする「プロパイロット」が装備されているので、高速道路など、長距離のドライブがスムーズです。内装やデザインもスタイリッシュでグレード感があります。
より高い装備と高級感で選ぶなら、プレミアムスポーツをコンセプトとした「AUTECH」が良いでしょう。湘南の海と空を表すブルーを基調にした上品な外観と内装が特徴です。さらに上の走行性、走破性を求めるなら「AUTECH CROSSOVER」があります。
06. まとめ
ここまで、車好きからファミリー層まで幅広く人気のコンパクトカー、日産ノートについてご紹介してきました。tellmeeeでは、初心者の方にも安心な中古車オークション代行業者として、一人ひとりに合った車選びをサポートいたします。会員登録(無料)いただくと、最新情報がゲットできますよ。
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